雨の木 2014年 108x108cm

 
天「あま」の川に   貯まっていた   大粒の粒子が   重くなりすぎて

地上に   雨「あま」となって   降りてくる

大地から   川を伝い   海「あま」に集まり   大きな塊から   小さな粒子へ

姿を変え   天「あま」へと帰って行く

トラックが   通った跡を   水溜りが追いかけ

雨が   筆を走らせる

成長しては消え   消えては再生の   いとなみの間に

四万十川の河川敷に   雨の木を描き出す

宮廻正明

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